Zabbix Enterprise Appliance ZS-5500は、Zabbix5.0搭載の中・小規模モデルアプライアンスです。本機1台でZabbixを利用するために必要なサーバの購入、セットアップやZabbixのインストール、初期設定などを行うことなく、Zabbix5.0の全機能を利用できます。
中・小規模モデルとして、およそ200監視対象までのシステムを監視することができるスペックを搭載しています。
Enterprise Appliance ZS-5500
Zabbix 5.0搭載の中・小規模モデルアプライアンス
Zabbix 5.0搭載アプライアンス
Zabbix 5.0で実装された以下の新機能を利用できます。より効率的に監視設定を行うことができ、監視システムの構築と管理コストを削減できます。
- 様々なアプリケーション監視のテンプレート
- Webインターフェースのメインメニューとダッシュボードの改善
- Web hookによるチケット管理システムやチャットサービスなどとの障害通知連携
- 保存前処理の機能拡張による柔軟なデータ収集
- ローレベルディスカバリの機能強化
- 新しいZabbixエージェント
オールインワン監視ソリューション
Zabbix 5.0のすべての機能を利用できることに加え、データベースやOSに最適なチューニングを行い、データベースのパーティショニングも行い安定して利用できるようにセットアップ済みです。Zabbix Japan LLCがこれまでに培ってきたシステム監視の技術と経験を投入し、Zabbixによる監視をスムーズかつ安定して行えるよう、SNMPトラップの監視など周辺ソフトウェアも含めてセットアップ済みの状態で監視をすぐに始めることができます。
また、Zabbix Enterpriseカスタマーポータルにてソフトウェアアップデート、追加ソフトウェアの提供、ハードウェアを含めた保守サポートを一括して提供し、長期間に渡って監視システムを安定維持するためのソリューションを提供します。ソフトウェアアップデートはOSおよびZabbixを含めた検証済みのソフトウェアを本機より一括でダウンロード、インストールすることができ、長期に渡り監視システムの安定した運用をサポートします。
高信頼性・高パフォーマンス監視アプライアンス
アプライアンスのベースとして小型・省電力な1Uハードウェアを採用しています。ディスクを2台搭載しRAID構成を行っており、ディスク破損の際も継続して動作が可能です。
また、Zabbix専用機としてOSおよび各種ソフトウェアの最適化を行い、小型ながらおよそ200監視対象(※)までのシステムを監視することができ、中・小規模向けの監視アプライアンスとしてLinux、UNIX、Windows各種サーバー、ネットワーク機器の監視を一元的に行えます。
※ 20,000監視項目、5分間隔の監視の場合。1監視対象あたり100監視項目としてパフォーマンス測定(ただし、ログ、SNMPトラップ監視および暗号化通信を含まない。)
容易な管理
OS、Zabbixを含めたファームウェア管理によりシステムを一括でアップデートできます。オンラインアップデート機能やファームウェアの世代管理機能も有しておりアップデートを容易に行うことができ、以前のバージョンへの切り戻しも簡単に行えます。
また、システム設定やZabbixの監視設定のバックアップ機能を内蔵し、システムを含めた設定のバックアップ、設定間違いやハードウェア障害からの復旧、同一設定の監視サーバーの複製を容易に行うことが可能です。
システムと監視設定のバックアップ機能
Zabbix設定バックアップツールを標準搭載し、監視設定を容易に行えるだけでなく、定期的なバックアップを世代で保存し、管理Webインターフェースからダウンロードする機能を搭載しています。これにより、監視設定の間違いやハードウェア障害からの復旧、同一設定の監視サーバーの複製、Active-Active構成の際の設定同期を容易に行えます。
また、システムの設定もコマンドから実施することができ、ハードウェア故障時などの移行や以前の設定への復元が容易に行えます。システムのファームウェアは5世代まで管理することができ、アップデートや過去のバージョンへの戻し作業も容易に行えます。
Active-Active構成に対応
同梱のZabbix設定バックアップツールを利用して、複数台の監視サーバー間で設定を同期できます。 設定同期のためのスクリプトも同梱し、容易に監視サーバーの冗長化ができます。
Zabbix入門トレーニングによる導入の支援
本製品を利用した監視システムの円滑な構築を支援するため、本製品をご購入頂いたお客様はZabbix入門トレーニング(通常18,000円/税抜)に無料でご参加頂けます(※)。本トレーニングでは操作概要や監視設定の追加、障害通知、グラフ表示設定などZabbixの主要機能の基礎的な利用方法を、実機を利用して半日で習得できます。
※ ご購入1台につき1名様が参加可能です。
システム管理Webインターフェース
システムの稼働状況の確認やサポート情報の取得、ネットワークの設定、ファームウェアのオンラインアップデートができる専用のWebインターフェースを備え、Linux OSを操作することなくシステムの管理を行うことが可能です。
機能一覧
監視機能
- Ping監視
- VMWare環境の自動監視
- Linux、AIX、HP-UX、Solaris、Windowsサーバーのリソース監視
- プロセス、Windowsサービス監視
- ファイル監視
- ログ監視、Windowsイベントログ監視
- Webページ監視
- Windowsパフォーマンスカウンタ監視
- Windows WMIによる監視
- TCPポート、NTP、DNS監視
- SNMP v1、v2c、v3を利用したネットワーク機器の監視
- SNMPトラップ監視
- IPMIを利用したハードウェア監視
- ODBCを利用したRDBMS監視
- SSH/Telnetを使用したエージェントレス監視
- 収集した監視データの四則演算や平均データなどの監視
- コマンド、スクリプトを利用した監視機能の拡張
- Javaアプリケーション監視機能(追加パッケージのインストールにより可能)
- 監視対象機器のオートディスカバリ機能
- VMWare仮想環境の監視機能
グラフィカル表示機能
- Webインターフェースによるステータス表示と監視設定
- リアルタイムグラフ表示、グラフ一覧表示
- マップ表示
障害検知、通知機能
- 障害項目、イベント履歴の表示
- メール通知
- カスタムスクリプト実行
- 監視対象のZabbixエージェント経由のコマンド実行
- SSH/Telnetによる監視対象上のコマンド実行
- 障害通知のエスカレーション
その他
- 監視設定のバックアップ機能(Zabbix設定バックアップツール)
- 自己障害復旧機能
ハードウェア仕様
CPU | クアッドコアAtomプロセッサ |
内部ストレージ | SSD 500GB x2 RAID1構成 (標準で生データ90日、グラフ1年を保存可能 ※1) |
外部インターフェース | 10/100/1000Base-T x4(※2) コンソールポート(RJ45) x1 USB2.0 (Type-A) x2(リアx2) USB3.0 (Type-A) x2(フロントx2) VGA x1 |
寸法 (mm) | 430(W) x 310(D) x 44(H) (ゴム足含まず) |
重量 | 5.6kg |
動作条件 | 動作時 : 温度: 0℃ 〜 +40℃、湿度: 10% 〜 90%RH 保存時 : 温度: -20℃ 〜 +70℃、湿度: 10% 〜 90%RH |
電源 | 内蔵AC電源 |
電源条件 | 内蔵AC電源 AC100-240V±10% 50/60Hz ±3Hz 内蔵AC電源用電源ケーブル : AC100V用1本標準添付 |
規格 | FCC、CE、UL、RoHS |
※1 ZabbixのWebインターフェースからアイテム単位でデータ保存期間を変更することはできません
※2 Auto MDI/MDI-X対応
同梱物
- 本体および電源ケーブル
- 取り扱い説明書
- Zabbix設定バックアップツール
- ラックマウント金具
販売価格(税抜)
- Zabbix Enterprise Appliance ZS-5500
- 298,000 円
- Zabbix Enterprise サポート&サブスクリプション ベーシック for Appliance
- 100,000 円/年
- Zabbix Enterprise サポート&サブスクリプション シルバー for Appliance
- 399,000 円/年
- Zabbix Enterprise サポート&サブスクリプション ゴールド for Appliance
- 998,000 円/年
- Zabbix Enterprise サポート&サブスクリプション プラチナ for Appliance
- 1,996,000 円/年
※ 購入初年度は、いずれかの公式サポート(Zabbix Enterprise サポート&サブスクリプション)の購入が必須です。