オープンソース監視プロダクト Zabbix とは?

Zabbix は日本国内 No.1 のシェアを誇る、オープンソースの監視プロダクトです。
高品質な機能を持ちながらライセンスは無償なため、近年はエンタープライズ環境におけるディファクトの監視プロダクトとして、様々な企業で導入が進んでいます。

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2018年10月2日、Zabbix 4.0 正式版がリリースされました!機能、改善点のご紹介はこちらをご覧ください。

サーバー、ネットワークならびにアプリケーションを監視するオープンソース・ソフトウェア Zabbix。
統合監視に必要な監視、障害検知、通知機能を備え、世界中で多数の導入実績を誇っています。
システム全体を Zabbix ひとつで監視することが可能であり、他の監視ソフトウェアと比較しても絶大な人気を博しています。

Zabbix とは?

Zabbix」とは、オープンソース・ソフトウェア(OSS)の統合監視ツールです。

  • オープンソース・ソフトウェアで開発されており、無料でダウンロード、ご利用頂くことができます。
  • 開発主体はコミュニティではなく「Zabbix」という企業です。エンタープライズ利用や商用サポートの姿勢を明言しています。Zabbix は Zabbix 社の登録商標です。
  • 世界的にも認知度が高く、日本国内では OSS の監視ツールのデファクトスタンダードとなっています。
  • 監視対象プラットフォームは、Linux / Windows / 各種商用 UNIX / SNMP 対応ネットワーク機器と幅広く対応しています。

Zabbix 利用におけるメリットとデメリット

Zabbix 利用におけるメリット・デメリットについては以下の通りです。

Zabbix 利用におけるメリットと優位性

  • オープンソース(OSS)であるがゆえに自由に構築・利用が可能である。
  • 規模感として、万単位のノード監視に耐えうるスケーラビリティを有する。
  • 主要な商用監視製品とほぼ同等の監視機能を有する。
  • 関数や正規表現を用い、複雑な監視条件を設定することができる。
  • 収集したすべてのデータ(イベント情報、性能情報)は、Zabbix サーバー上の DB に保管する仕組みとなっており、中長期的な分析に活用することも可能になる。
  • 企業での本格的な利用の際、必要に報じて Zabbix 社及び Zabbix 認定パートナー各社から正式サポートを受けることができる。
  • サポート費用は Zabbix サーバー(+ Zabbix プロキシ)毎であり、監視エージェント(監視ノード)の数に依存した費用が発生しないため、大規模環境においてもサポート費用が安価となる。
  • Zabbix に機能不足・不備がある場合、Zabbix 社に改修・追加機能要望を上げることができる。
    • 上位有償サポートの契約が前提となるが、特殊要望で無いこと且つ Zabbix の開発ロードマップに沿った内容の場合は要望を上げることで改修の優先度や速度を上げての対応が可能(※)である。
      ※ 特殊要件の場合、Zabbix 社による個別開発が不可能な場合あり。
Zabbix の画面

Zabbix 利用におけるデメリット

  • ダッシュボードと呼ばれるページが監視画面の基本となるが、オペレータが慣れ親しんでいる商用製品の監視画面と比較すると分かりにくい。
  • 何でもできる自由度がある反面、要望に特化した製品(例えば性能管理製品など)と比べるとビジュアル面・機能面で不足がある場合もある。

商用システムに活用する場合における、お客様にご懸念頂くご質問

Zabbix を商用システムに活用する場合、お客様にご懸念頂くご質問について記載します。
指針につきましては、当社の経験に基づく見解です。

特性に合わせた運用設計を行う必要があるのではないか?

Zabbix は一般的な運用設計、監視設計の大部分をカバーする柔軟性があります。Zabbix の性能・機能を最大限活用したい場合は、運用フローや監視内容・設定の調整を行い、Zabbix の能力を最大限発揮できる設計を行うのが良いと考えています。

機能面に不足があるのではないか?

一般的な監視機能は全て揃えています。
アプリケーションや各種商用ミドルウェアの監視など、Zabbix 提供の標準テンプレートでは監視できないものについては個別にスクリプトを開発し、Zabbix と連携(ユーザーパラメータ設定)させることで対応可能です。

監視性能・パフォーマンスは大丈夫か?

Zabbix は数万ノードの監視など大規模環境の監視実績が多数あります。
具体的にはサーバーの必要リソース見積もりの上、監視項目の見直し・廃止、監視頻度見直し、Zabbix や MariaDB そのもののチューニングによって対応致します。

OSS であるため信頼感は商用製品より低いのではないか?

性能・機能面、バグ修正、機能向上に関する更新頻度など、ご利用頂くにあたっての問題はございません。また、昨今はエンタープライズ領域での Zabbix 活用事例も増えております。

運用やサービスレベルのご用件に応じて Zabbix 公式サポート、Zabbix 認定パートナーを活用した環境構築と運用を計画されると、より安心して Zabbix をご利用いただけます。

Zabbix ロゴ画像

一般的な監視目標に対する Zabbix での実現度評価

一般的な監視目標に対して、Zabbix での実現度は以下のような評価となります。

運用メニューをシステム化し、労力削減、高度運用が可能となる環境を構築する

  • ① 機器死活監視(ICMP Ping)
  • ② 機器資産監視(CPU、メモリ等)
  • ③ プロセス監視
  • ④ ログ監視

Zabbix 標準機能で監視が可能です。

Zabbix 標準機能で実装可能です。
サーバーの場合は Zabbix エージェントを用いた監視、ネットワーク機器の場合は SNMP ポーリングを用いた監視が可能です。

Zabbix 標準機能にて、プロセス起動数、ポート生死確認によるプロセス監視が可能です。

Zabbix 標準機能で実装可能です。
Linux / Windows などのサーバーの場合は Zabbix エージェント(アクティブチェック)を用いた監視、ネットワーク機器の場合は rsyslog などでログを転送して Zabbix 側で読むことにより監視が可能です。

運用の人的依存度を下げ、標準的かつ安定的な運用環境を構築する

  • ① 異常時のメール発報
  • ② インベントリ管理
  • ③ インシデント管理

Zabbix 標準機能で実装可能です。

SNMP ポーリングにて収集可能な情報(ネットワーク種類等)をインベントリ情報として登録することができます。
OS の場合は、上記に加え Zabbix エージェントを利用し情報収集用にアイテムを作成することで、アイテムが収集した情報をインベントリ情報として登録することができます。現在は収集した情報を CSV 出力する情報がないため、一覧表などを作成したい場合は別途機能開発する必要があります。

Zabbix にはインシデント管理の仕組みがないため、OSS のチケット管理の仕組みを組み合わせての対応が現実的と想定しています。

「効率的な運用」に関するポイント

Zabbix の活用によって実現できる「効率的な運用」に関するポイントを簡単にまとめました。

  • ① 監視テンプレートの活用
  • ② ローレベルディスカバリ(LLD)の活用

Linux サーバー、Windows サーバー、ネットワーク機器の標準・共通となる監視項目をテンプレート化することで、監視対象が増えた際に基本的な監視項目であれば直ぐに設定できます。

サーバー内のファイルシステムやネットワークインターフェースの増加に対応し、自動でアイテム、トリガ、グラフを追加させることができます。
JSON 形式で扱えるもの(例:Oracle インスタンス等)であれば、Zabbix 上で認識可能です。

監視設定の効率化・自動化による労力削減

  • ① Zabbix 標準外監視の追加
  • ② 外部プログラムとの連携
  • ③ 別製品との連携
  • ④ 運用フェーズへのスムーズな移行

Zabbix エージェントとユーザーパラメータ、(自作の)監視スクリプトを利用することで Zabbix 標準外の監視処理を構築できます。
例)Oracle 性能情報、Apache 性能情報取得などのミドルウェア監視。

Zabbix API を活用することにより、下記を実現することができます。

  • Zabbix サーバー上に保管されているイベント情報の取り出し。
  • 各監視設定を外部プログラムから実施することによる自動化 / 定型化。

例えば当社では、Windows 監視に強い製品との連携により、イベントログの複雑な監視要件を実現しています。

構築フェーズから運用フェーズへスムーズに移行するためには、必要ドキュメントの準備、スキル移管や Q&A 対応手段の確立などの事前準備が必要です。

Zabbix 監視環境構築の実装イメージ

一般的に想定される Zabbix 監視環境構築の実装イメージを簡単にまとめました。

基本方針

一般的なシステム監視を Zabbix で実装する。

スコープ

  • 監視要件の確認 ~ Zabbix による監視設計 ~ 導入・構築・単体テスト ~ 運用移管までをスコープとする。
  • 運用移管に伴うドキュメント雛形を入手する。運用に必要な整形、オペレーションマニュアルを作成する。
  • 受け入れ試験(UAT)時の分担を決定する。(シナリオの準備、試験実施、立ち合い、不具合修正など。)
  • スムーズな運用移管を実現するためにスキル移管、課題対応、Q&A 対応方法を決定する。

機能概要

Zabbix の標準機能で実装する監視

  • サーバー死活監視(ping)
  • ポート監視
    • 死活監視のご要件となっている対象デーモン(ftpd / httpd / https / ssh / mysql)については、該当ポート監視および、下記のサービス監視を実装することで対応する。
  • サービス監視
    • httpd / tomcat / mysqld / ftpd /sshd について、存在確認の監視を行う。
    • URL 監視は、Top ページに対して定期的にアクセスし、戻りやレスポンスを測定。
  • リソース監視
    • ロードアベレージ / CPU 使用率 / メモリ使用率 / DISK 使用率 / サーバー NIC のトラフィック状況を監視。
      ※ Apache 統計情報及び MySQL 統計情報は Zabbix の基本機能では実装できないため、別項目に記載。
  • ログ監視
    • /var/log/message、/var/log/secure、その他ミドルウェアが出力するログを監視する。
  • ネットワーク監視
    • SNMP ポーリングベースの監視構築
  • VMware ESXi ハイパーバイザー監視

Zabbix 標準機能では対応できず、追加実装 + Zabbix 連携で対応する部分

  • 例)Zabbix 上のイベント情報の取り出し
    • Zabbix API を経由し、CPU / メモリなどのリソース情報を CSV 化して取り出す処理を実装する。
  • 例)Apache / MySQL / Oracle 統計情報
    • 統計情報の収集は個別にスクリプトを実行し、結果を Zabbix サーバーに送る処理を実装する。

障害通知

  • Zabbix のアクション機能にて、メールで運用担当者に通知する。

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アークシステムは、Zabbix 認定パートナーです。

株式会社アークシステムは Zabbix Japan LLC の認定パートナー企業です。
Zabbix に関する製品・サービスの販売に加え、Zabbix 関連サービスの提供を行っております。
(2018年度は Zabbix 認定パートナー幹事企業の1社として活動しております。)

運用管理技術のプロフェッショナルであるアークシステムが
Zabbix 環境における様々な課題を解決致します。

当社の価値はお客様のビジネスを支える高度なIT技術や運用基盤の提供にあります。
お客様の課題や問題意識を受け止め、IT 戦略/企画の立案、実行性のある計画作成から運用整備とデリバリーまで、様々な形態のサービス提供をしています。これまで培った運用管理技術と Zabbix 技術の豊富なノウハウと実績をもとに、実運用に耐えうる高品質な Zabbix 環境の構築や課題解決を行います。